本当は犯罪をやっていたにもかかわらず、当初、
「(犯罪を)やっていません」
と言われる依頼者の方の場合、依頼者は当初、弁護士(私)に対して嘘を付いていたことになります。

もっとも、私自身は、当初、依頼者に嘘を付かれることは、あまり気になりません。

ハナから弁護士を騙してやろう、上手く利用してやろう、という方であれば別ですが、助かりたい一心で、嘘を付かれる心情はそれなりに理解できますし、刑事弁護の活動を進めていく際に、必要以上にそのことを気にしていたら始まりません。

「刑事弁護活動は、依頼者に嘘を付かれることから始まる」

先輩弁護士から、刑事弁護のノウハウと心構えを教えていただいた中で、私自身、刑事弁護の仕事を多少なりとも続けようと思ったのは、そのことを素直に受け止められるようになったのもあると思います。

なお、暴力団などの反社会的勢力に属する方や、それらに類する方であると合理的にうかがわれる方からの依頼(私選)は、全てお断りさせていただいておりますので、ご留意下さい。