4.問題がある行為が生じた場合にだけ、取締役会議事録を作成する、ということになれば、多数派株主兼代表取締役も難色を示すでしょうし、実際問題として、立場の強い者に対して、反対意見を述べるのは、大きな勇気が必要になります。

しかしながら、「立場の強い者」と、(法的賠償の面も含めて、)最後まで心中する覚悟があるならばともかく、多くの方はそうではないと思われます。

株式を保有していない取締役や少数派株主の取締役であればあるほど、取締役会議事録の重要性は増すことを、十分に知っておいていただく必要があると思われます。