過失相殺は、被害者と加害者の属性(歩行者と自動車、四輪車と四輪車等)や事故現場の状況(交差点での事故、直進車と右折車の事故等)を基に、基本となる過失割合が決める場合がほとんどです。その後、当該事案の個別事情に応じた、加算要素、減算要素を加えて、基本的過失割合±2割の範囲で、当該事案の具体的な過失割合を決定することになります。
「歩行者:赤で横断歩道外を横断 車:青で右左折のための交差点進入」の場合
| 歩行者 | 
赤で横断歩道外を横断 | 
| 車両 | 
青で右左折のための交差点進入 | 
| 歩行者の信号 | 
赤 | 
| 基本 | 
歩行者:車両 = 70:30 | 
| 修正要素 | 
夜間 | 
歩行者:車両 = (±0):(±0) | 
| 幹線道路 | 
歩行者:車両 = (±0):(±0) | 
| 横断禁止の規制あり | 
歩行者:車両 = (±0):(±0) | 
| 直前直後横断
侘立・後退 | 
歩行者:車両 = (±0):(±0) | 
| 住宅街・商店街等 | 
歩行者:車両 = (-10):(+10) | 
| 児童・高齢者 | 
歩行者:車両 = (-10):(+10) | 
| 幼児・身体障害者等 | 
歩行者:車両 = (-20):(+20) | 
| 集団横断 | 
歩行者:車両 = (-10):(+10) | 
| 車両の著しい過失 | 
歩行者:車両 = (-10):(+10) | 
| 車両の重過失 | 
歩行者:車両 = (-20):(+20) | 
| 歩車道の区別なし | 
歩行者:車両 = (-10):(+10) |