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養育費・婚姻費用算定

このページでは、離婚時の養育費や、別居中に支払われるべき婚姻費用(生活費)の標準額を、「支払う側の年収」および「支払いを受ける側の年収」をもとに算定することができる「養育費算定シート(養育費算定表)」・「婚姻費用算定シート(婚姻費用算定表)」を掲載しています。いずれのシートも、東京・大阪家庭裁判所で参考資料として広く利用されており、当職もこの算定表をもとに離婚問題の養育費・婚姻費用の標準額を算出しています。

養育費・婚姻費用算定シートの種類・見方について

子の人数および年齢に応じて、養育費算定表は9種類、婚姻費用算定表は10種類に分かれており、いずれかの表を選択して使用します。いずれの表についても、縦軸は「養育費又は婚姻費用を支払う側(義務者)の年収」、横軸は「支払を受ける側(権利者:未成年の子がいる場合には,子を引き取って育てている親)の年収」を示しています。

算定シートの縦軸・横軸の説明

縦軸・横軸の欄は左右・上下の2つの欄に分かれています。表の権利者及び義務者の収入欄は、給与所得者か自営業者かによって2つの欄のいずれかを使用します。

表の縦軸左欄および横軸下欄:

… 給与所得者(サラリーマン)の年収(源泉徴収票の「支払金額」)

表の縦軸右欄および横軸上欄:

… 自営業者の年収(確定申告書の「課税所得金額」)

養育費・婚姻費用算定シートの使用手順

実際の使用手順は以下のとおりです。

  1. 1.縦軸で義務者の年収額を探します。
  2. 2.そこから右方向に線をのばします。
  3. 3.横軸で権利者の年収額を探して上に線をのばします。
  4. 4.この二つの線が交差する欄の金額が,義務者が負担すべき養育費・婚姻費用の標準的な月額です。

養育費の表は,養育費の額を養育費を支払う親の年収額が少ない場合は1万円,それ以外の場合は2万円の幅をもたせてあります。また、婚姻費用の表は,分担額を1万円から2万円の幅をもたせてあります。

子一人あたりの養育費・婚姻費用の求め方

子が複数いる場合には、それぞれの子ごとに金額を算出することができます。子ごとの額は、算定表の額を100とした場合に、0~14歳の子の場合には55、15~19歳の場合には90という割合で按分することで算出します。

例えば、子が2人いる場合、1人の子が13歳、もう1人の子が16歳であれば、養育費の金額が4万円であれば、13歳の子については1万5千円(4万円×55÷(55+90))、16歳の子については2万5千円(4万円×90÷(55+90))という方法で算出します。

注意事項

この算定表は,あくまで標準的な養育費・婚姻費用を簡易かつ迅速に算定することを目的としたものです。最終的な金額は,個別事案の事情により異なる場合もあります。

養育費算定シート

婚姻費用算定シート